こんにちは。
今回、明桜会の各事業所の管理者が順番にブログで言葉を綴っていく、「管理者ブログリレー」を行うこととなりました。
恐縮ですが、まずは私サポートセンター貴和の大西が第一走目としてスタートさせてもらいます。
このブログで何を書こうかと考えたとき、「自分の事業所の貴和のこと?」「明桜会への想い?」「福祉に対しての気持ち?」など、いろいろ迷いました。
全くプライベートの趣味の話を書こうとも考えましたが、さすがに興味がないと思うのでやめておきます・・
いろいろと迷いましたが、やっぱり貴和で働く中で思っていることを書きたいと思います。
サポートセンター貴和は、就労継続支援B型の事業所です。いわゆる、障害のある利用者さんの「働く」を大切にしている事業所です。
障害のある方の望むことは一人ひとり違いますが、たくさんある事業所の中で貴和を選んで来てくれている利用者さんは、「働く」ことを望んでいる利用者さんです。
毎日事業所に通所し、一生懸命働き、給料をもらっています。
しかし、私がこの福祉の仕事をし始めた20代の頃、ふと「なぜ障害のある方が働く必要があるのか?」を考えたときがありました。「なぜ必要?」と考えたとき、ふと自分の過去の経験を思い出し、その時思ったことを今でも私自身の基本の一つとしています。
私は学校出たての頃、働かずに何もしない時期がありました。恥ずかしながら。
昼頃起きて、だらだらと過ごして、友達と遊んで、夜遅くに寝るという日の繰り返し。
実家に住んでいたので、たまにバイトをするだけで贅沢をしなければ生活にも困るということもなく。
ほんと自由気ままな生活を過ごしていましたが、その日々が続いていくと、その気ままな生活がとても苦痛な日々となっていました。
働かない代償として、自分に自信がなくなり、休日の大事さも忘れ、親の目が気になり、働くための気力や体力もなくなり。
今その頃を振り返ってみると、その期間思い出せる思い出がほとんどありません。
自由すぎる生活は最初の頃こそ楽しかったのですが、いつの間にか苦痛になり、次第に「働きたい」と思うようになっていました。
そしてその後この福祉の仕事に就きましたが、20年ほど経った今でも、いくら仕事でしんどくても疲れても、あの頃の何もしていなかった時期より楽しいと本当に思っています。
そのような気持ちは、障害のある方も、ない方も、同じだと思っています。
「働く」ことによって、自分でお金を稼ぐ喜びを知り、社会の一員となることでの自信となり、休日を大切に感じることができ、仕事を共有する仲間ができ、仕事を通じて社会性を学び、かけがえのない思い出となり、日々の生活の充実にも繋がり・・。
「働く」ことは、人生において様々な大事なことを与えてくれるものだと思います。
このブログを読まれている方の中にも、「働く」ことで得られる大事なことを共感出来る人がいるのではないでしょうか。
「なぜ障害のある方が働く必要があるのか?」ということに、答えはないかもしれません。しかし、日々精一杯働いて、その人自身が後々人生を振り返ったときに「あの頃楽しかったな」「頑張ったな」と思ってもらえたら、その人にとって「働く」が必要なことだったのではないかなと思っています。そしてそう思ってもらえるように、一緒に働いていけたらと思います。
ただ、「働く」ことは楽しいことばかりではありません。しんどいことも辛いことも多々あります。
しかし、しんどくて疲れるほど頑張ったときこそ、本当に心から笑えることも多いように感じます。
これからもサポートセンター貴和は、「働く」を大切にしていきます。
そして、利用者さんや職員共々、毎日仕事が終わって「疲れた~」と笑顔で言えるような事業所を目指して頑張っていきます。
文責
サポートセンター貴和
管理者 大西 圭介